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月別アーカイブ: 2025年10月

第18回解体工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

大阪府堺市を拠点に解体工事や産業廃棄物収集・運搬を行っている

株式会社武、更新担当の富山です。

 

 

内装解体・スケルトン工事

― 新しい空間づくりのスタートライン ―


🔹 スケルトン工事とは?

 

スケルトン工事とは、**店舗やオフィスの入れ替え・リフォームの際に行う「内装のみの解体工事」**です。
建物全体を壊すわけではなく、内装材・設備・仕上げだけを撤去して構造体を残す工事のことを指します。

壁・天井・床・電気・配管などを取り除き、コンクリートや鉄骨だけの状態――つまり「骨組み(スケルトン)」に戻すことで、
次のテナントや内装工事をスムーズに行える環境を整えるのが目的です。


🔸 施工の流れ

 

  1. 現地調査・図面確認
     既存設備の位置や配管・配線ルートを入念に確認。撤去範囲や養生方法を計画します。

  2. 養生作業
     エレベーター・共用部・通路などを丁寧に保護。騒音・粉塵が漏れないよう防音シートで囲い込みます。

  3. 撤去作業
     天井材・床材・間仕切り・空調設備・照明器具・配線を順に撤去。
     安全確認を行いながら、手作業と重機作業を併用して進めます。

  4. 搬出・分別処理
     廃材は木くず・金属・コンクリートなどに分別し、リサイクル法に基づいて処理。
     この工程で環境負荷を最小限に抑えます。

  5. 仕上げ・清掃
     スケルトン状態に戻した後は、粉塵を完全に除去し、次の内装工事がすぐに入れる状態に整えます。


🏗️ スケルトン工事が必要とされる現場

 

  • 店舗の入れ替え(居抜きから新店舗へ)

  • オフィスの改装・移転

  • テナント退去時の原状回復

  • 老朽化した内装設備の全面更新

 

このような現場では、既存の構造を壊さずに内装だけリセットできるスケルトン工事が最適です。

また、鉄骨やRC造のビルでは、構造体を残すことで工期短縮・コスト削減にもつながります。


💡 スケルトン工事のポイント

 

  • 残す部分と撤去する部分の境界を明確に!
     設計図に基づき、誤撤去を防ぐための事前ミーティングが必須。

  • 電気・水道・空調ラインの確認を徹底!
     誤って生きている配管を切断すると、事故や漏電の原因に。

  • 近隣配慮も重要!
     店舗やオフィスが並ぶビル内では、騒音・振動・粉塵対策が欠かせません。


✨ まとめ

 

スケルトン工事は、新しい空間づくりの第一歩
古い内装を撤去し、構造体だけを残すことで、設計の自由度が高まり、
「ゼロからの再生」が可能になります。

経験豊富な職人が手掛けるスケルトン工事は、
次の施工業者が気持ちよく作業できる“きれいな現場”を生み出します。

🔹「壊す」だけではなく、「未来の空間を準備する」――
それが私たちのスケルトン工事です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第17回解体工事雑学講座

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🏢RC造(鉄筋コンクリート造)解体の特徴 ― 最も手間とコストがかかる解体工事

 

 

 

RC造(鉄筋コンクリート造)は、住宅からマンション、高層ビルまで幅広く採用される構造です。

鉄筋とコンクリートが一体化しており、非常に強固で耐久性に優れています。

だからこそ、解体には時間もコストもかかり、特殊な技術と機械が必要になります。


🧱 RC造の強固さと解体の難しさ

 

RC造の解体が難しい理由は、鉄筋とコンクリートが密接に組み合わさっている点にあります。

  • 鉄筋:建物の骨格として強度を支える

  • コンクリート:外的な圧力や荷重を受け止める

この二つが一体化しているため、単純に壊すのではなく「砕く・切る」を繰り返す必要があります。


⚙️ 重機とアタッチメント

 

RC造解体では、専用アタッチメントを装着した重機が活躍します。

  • 油圧ブレーカー:コンクリートを破砕

  • クラッシャー:鉄筋を挟み切断しながらコンクリートを砕く

  • カッター:鉄筋を正確に切断

これらを使い分けることで、徐々に建物を崩していきます。


🏙️ 高層ビルの階上解体

 

高層のRC造ビルでは「階上解体」という手法が用いられます。

  1. 上階に小型重機を搬入

  2. 上から順に床や壁を砕きながら、徐々に下の階へ進む

  3. 作業床を確保しつつ、安全に取り壊しを進行

一度に建物を崩すのではなく、少しずつ解体することで崩落リスクを避け、騒音や粉じんの抑制にもつながります。


🌪️ 騒音・粉じん対策

 

RC造の解体では、破砕時の大きな騒音と粉じんが問題となります。

  • 防音パネルの設置:近隣への騒音を低減

  • 散水作業:粉じんの飛散を防止

  • 作業時間の配慮:昼間のみの施工で周囲への影響を抑える

住環境への影響を最小限に抑える工夫が不可欠です。


♻️ 資源リサイクルの視点

 

RC造の解体で発生したコンクリートは、破砕して路盤材などに再利用されます。鉄筋はスクラップとして製鉄所に戻され、新たな資源へ。


**「壊す」だけではなく「資源に戻す」**ことがRC造解体の大きな役割の一つです。


✅ まとめ

 

RC造の解体は「最も手間とコストがかかる解体工事」と言われます。
その難しさを克服するためには、専用重機と高度な技術、そして周囲への配慮を欠かさない施工管理が不可欠です。

安全性・環境配慮・資源循環――この三本柱を守りながら進めることこそが、RC造解体を成功させるポイントです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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