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月別アーカイブ: 2025年8月

第14回解体工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

大阪府堺市を拠点に解体工事や産業廃棄物収集・運搬を行っている

株式会社武、更新担当の富山です。

 

 

 

解体工事で使われる重機

 

 

 

解体工事の現場では、人力だけでは到底対応できない規模や硬度の建物を取り壊すために、多種多様な重機が活躍しています。

重機は単なる「力任せの道具」ではなく、現場の条件や建物の構造に合わせて使い分けることで、安全性と効率性を最大限に高める存在です。

ここでは代表的な重機について、もう少し詳しく解説していきましょう。


■ バックホー(油圧ショベル)

 

最も一般的に使用される重機で、解体工事の“万能選手”といえる存在です。

先端にアタッチメントを付け替えることで、掴む・壊す・運ぶといった多彩な作業に対応可能。

  • コンクリートを破砕する時には大割・小割機を装着

  • 建材を仕分ける時にはグラップルを装着
    といったように、一台で複数の役割を果たせるため、解体工事の現場では欠かせません。


■ ブレーカー

 

コンクリートの基礎や道路を打ち砕くための強力なアタッチメント。

先端のチゼルが激しい打撃を繰り返し、硬いコンクリートを効率的に破壊します。


ただし、騒音や振動が大きいため、都市部や住宅街での使用時には時間帯の制限や防振対策が欠かせません。


■ 大割機・小割機

 

鉄筋コンクリート造(RC造)の建物を解体する際に使われます。

  • 大割機:大きなコンクリートの塊をつかみ、強力な圧力で粉砕。

  • 小割機:細かく砕いて鉄筋とコンクリートを分離。
    この工程によってリサイクルが容易になり、廃材の再利用率を高めることができます。


■ 解体専用機(ロングアーム)

 

高層建物の解体で欠かせないのが、アームが通常より長い「ロングアーム解体機」。

ビルの上部から徐々に解体することで、安全に崩していくことが可能です。

人が高所で危険な作業をする必要がなくなるため、近年では都市部を中心に広く活用されています。


■ ダンプトラック

 

解体現場で発生する膨大な量の廃材を運搬するために使用します。

木材、鉄骨、コンクリート片などを分別しながら積み込み、適正な処理場へ搬出する役割を担います。

現場の回転率を高めるためには、ダンプトラックの効率的な手配も非常に重要です。


■ 重機選定の重要性

 

解体工事における重機の選定は、単なる「壊すための道具選び」ではなく、現場全体の安全性と効率性を大きく左右します。

建物の構造や規模、周辺環境(住宅街なのか、工業地帯なのか)によって最適な機械を組み合わせることが必要です。

経験豊富な現場監督の判断力と、オペレーターの熟練度が工事の成功を支えているのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第13回解体工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

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解体工事の未来とは?~デジタルと人の融合がつくる新時代の“終活建設”~

 

 

 

前回の記事では、解体工事と環境問題の関係についてお話しました。

今回はさらに一歩踏み込み、「解体工事の未来」について一般的な市場での例を基に考えてみたいと思います。

老朽化インフラが進む一方、技術革新も止まらない今。
この業界は、これからどんな進化をしていくのでしょうか?


■ 2030年問題とインフラ老朽化

 

現在、日本では1960〜70年代に建てられた建物の大量老朽化が進んでおり、国や自治体は更新・解体の必要性を訴えています。


特に以下の分野では、今後急激な解体需要の増加が見込まれています:

  • 高度経済成長期に建てられた団地・公共施設

  • 老朽化が進んだ橋梁・学校・商業ビル

  • 耐震基準を満たさない建物

この“大解体時代”に備え、解体技術の安全性とスピード、そして環境配慮の高度化がますます求められるようになるでしょう。


■ デジタル解体の時代がやってくる

 

近年、建設業界におけるICT・AI・ロボティクスの導入は解体分野にも波及しています。

■ 3Dスキャンと解体シミュレーション

解体前に建物の状態を3Dデジタルデータで完全に把握し、施工計画を可視化。
これにより「どこから壊すか」「どの順序で安全か」「どこにアスベストがあるか」まで明確に管理可能に。

■ 遠隔操作型重機・ロボット

人が立ち入れない危険区域でも、遠隔で操作できる解体ロボットの開発が進んでいます。
崩落リスクや粉じん暴露などの危険作業を代替する動きが加速中です。

■ AIで資材を自動分別

鉄・木・コンクリート・混合廃棄物を、AI画像認識で自動仕分け・搬送するスマート工場も登場。
今後、解体と再資源化の一体運用が加速していくと予測されます。


■ 人材不足にどう対応するか?

 

解体業界も例外ではなく、深刻な人手不足に直面しています。
特に「熟練工の高齢化」と「若年層の離職」が大きな課題です。

ここで期待されているのが、

  • 作業の省力化と自動化

  • 教育のデジタル化(VR解体訓練・シミュレーター)

  • 安全管理のデータ化(IoTセンサー)

これらの導入によって、「危ない・きつい・汚い」という3Kイメージを脱却し、**若手が働きたくなる“スマート解体業”**を実現することが求められます。


■ 解体は「都市のリニューアル工事」へ

 

これからの解体工事は、「老朽化した建物を壊す」という従来のイメージから、**「新しい街をつくるためのリニューアル工事」**へと大きく意味づけが変わっていくでしょう。

街の“再生”の一歩目を担う仕事として、より多くの人が関心を持ち、支援される立場になるかもしれません。


まとめ:壊すことは、創ることの始まり

 

解体工事の現場には、過去と未来が交錯しています。
古い構造物を手放すことで、次の時代へとつながる“空間”が生まれるのです。

今後ますます求められるのは、

  • 環境への配慮

  • テクノロジーの導入

  • 若手の育成と多様な働き方

そして何より、「壊す仕事=未来をつくる誇りある仕事」だという再認識。

私たちは、その大切な仕事の担い手として、次のステージへ向かって一歩一歩進んでいきます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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