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月別アーカイブ: 2025年7月

第12回解体工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

大阪府堺市を拠点に解体工事や産業廃棄物収集・運搬を行っている

株式会社武、更新担当の富山です。

 

 

 

解体工事と環境問題~「壊す仕事」が、社会の持続可能性を支えている~

 

今回は、建築物の終わりを担う「解体工事」と、そこに密接に関わる環境問題について掘り下げます。

一見、“壊すだけ”に見える解体工事。


しかし実際には、膨大な廃棄物処理・資源循環・大気や騒音への配慮といった、さまざまな環境的課題が折り重なる、非常に高度で重要な分野です。


■ 解体工事が生む“環境インパクト”

 

建物を解体する際には、多くの物質が発生します。
コンクリート、鉄骨、木材、断熱材、ガラス、石綿、プラスチック、電線、塗装、内装材など…。

中でも注目すべきは以下の3点です:

① 建設廃棄物の量

建設業界は日本国内の廃棄物排出量の中でも非常に大きな割合を占めており、そのうちの約50%が解体工事によって発生しています。

② 有害物質の処理

アスベスト(石綿)やPCB(ポリ塩化ビフェニル)など、人体や自然に有害な物質を含む建材が、古い建物には多く残っています。

③ 騒音・振動・粉じん

解体現場の近隣住民にとって、健康被害や生活環境悪化につながる恐れがあるため、周囲への配慮が欠かせません。


■ 環境に配慮した“静かな解体”へのシフト

 

こうした問題に対応すべく、現代の解体工事では、次のような環境配慮型の手法が採用されています。

■ 低騒音・低振動機械の導入

油圧カッター、ブレーカー、ウォールソーなど、従来よりも騒音・振動が少ない重機が登場し、都市部や住宅地での解体がよりスマートに。

■ 養生・散水・粉じん抑制技術

現場を防音シートや防塵ネットで囲うことは基本中の基本。
加えて、散水装置やミストガンを使って粉じんの飛散を抑えるなどの先進的なダスト対策も一般的になってきました。

■ 分別解体の徹底

法令に基づき、「木材・金属・コンクリート・廃プラ」などを建物解体中にきっちりと分別し、資源として再利用可能な状態で搬出する工程管理が求められます。


■ SDGs・脱炭素社会とリンクする「解体工事の使命」

 

今、私たちの社会は「循環型社会」や「脱炭素社会」への移行を目指しています。


そのなかで、解体工事は単なる“終わりの作業”ではなく、**資源を次へとつなぐ「始まりの作業」**へと意識が変わりつつあります。

再利用可能な資材を丁寧に取り出し、建築資材としてリユースする流れ(=都市鉱山の活用)も始まっています。

壊すことが、次の価値を生む。
それが、これからの解体工事が担う環境への役割です。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第11回解体工事雑学講座

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解体工事の鉄則について

~安全・環境・信頼を守るプロの心得~

今回は解体工事の鉄則=絶対に守るべき基本と心構えについて掘り下げます。

解体は、建設業の中でもリスクが高く、専門性が強い仕事です。だからこそ、プロとして守るべき“鉄則”がいくつもあります。

今回は、現場で実際に大切にされている考え方とルールを整理しながらご紹介します。


■ 鉄則①:安全第一。命を守るための計画と準備

 

解体工事では、高所作業・重機作業・倒壊リスクなど、あらゆる危険がつきまといます。
だからこそ、工事前の計画段階が命を守る第一歩です。

  • 事前調査で構造や材質、危険箇所を把握

  • 解体手順の明文化と工程管理

  • 必要な保護具、安全帯、安全ネットの準備

  • 緊急時マニュアルや避難ルートの整備

 

現場では常にヒヤリ・ハットの共有が行われ、誰もが「想定外」に備える意識を持っています。


■ 鉄則②:環境への配慮は信頼の証

 

現代の解体現場において欠かせないのが、周囲への影響を最小限に抑える工夫です。

  • 騒音・振動を抑えるための機械選定

  • 粉じん飛散を防ぐ散水や防音シートの設置

  • アスベスト調査の実施と専門業者による除去

  • 廃棄物の分別・リサイクル率の向上

 

これらを怠ると、近隣トラブル・行政指導・信頼失墜につながります。
だからこそ、“壊す”のではなく、“守る”解体がプロの姿勢なのです。


■ 鉄則③:工程管理の正確さがトラブルを防ぐ

 

解体工事は建設工事のスタートライン。遅れはその後のスケジュールに直結します。

  • 近隣への説明や届出のタイミング

  • 重機や人員の稼働計画

  • 突発対応に備えた柔軟なスケジューリング

 

こうした工程管理の正確さが、円滑な進行と信頼構築を実現します。


■ 鉄則④:現場は“チーム”で動く

 

解体現場では、重機オペレーター、ガス工、手元作業員など、多様な専門職が連携しています。
そのためには、明確な指示と情報共有、そして相互尊重が不可欠です。

  • 朝礼での全体指示と注意点の共有

  • 危険作業時の声かけ・確認動作の徹底

  • ベテランと若手の技術伝承とフォローアップ

 

「連携が安全を生む」――それが解体現場の鉄則です。


■ 鉄則⑤:壊した先に“新しい未来”があることを意識する

 

解体工事の最後の鉄則は、「目的を見失わない」ということ。
それは単に建物を壊すのではなく、次の時代・新しいまちづくりの第一歩であるという意識です。

「壊す」=「終わり」ではなく、「始まりの仕事」であると自覚しながら、私たちは日々の現場に向き合っています。


■ まとめ:解体工事は、壊す技術ではなく、未来を創る“心構え”

 

解体工事の鉄則は、どれも人命・環境・信頼・未来を守るためのものです。
単なる“力任せの破壊”ではなく、“計画的・安全・丁寧”な作業が、これからの解体工事に求められています。

建物の最期を任される責任ある仕事として、私たちはこれからも、鉄則を守り、信頼される解体業者であり続けたいと考えています。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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