オフィシャルブログ

月別アーカイブ: 2025年9月

第16回解体工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

大阪府堺市を拠点に解体工事や産業廃棄物収集・運搬を行っている

株式会社武、更新担当の富山です。

 

 

🏗️鉄骨造建物の解体 ― 強靭な構造を安全に取り壊すための技術と工夫

 

 

 

鉄骨造建物は、その名の通り「鉄の骨」で組み上げられた構造物です。


柱や梁は溶接やボルトで強固に接合されており、耐震性や耐久性に優れています。

だからこそ、解体には高度な技術と安全管理が欠かせません。


🔎 鉄骨造の特徴と解体の難しさ

 

木造や軽量鉄骨と比べ、鉄骨造は圧倒的に強固です。

そのため簡単には壊れず、以下のような難しさがあります。

  • 接合部が溶接やボルトで固定されているため、切断作業が必須

  • 鉄骨は重量が大きく、落下リスクが常に伴う

  • 解体時の騒音や火花など、周囲への影響が大きい

このため、鉄骨造解体は「人の技術」と「重機の力」の両方が求められる工事なのです。


🔥 ガス切断による作業

 

鉄骨を切り離す際に活躍するのが、ガス切断です。

酸素とアセチレンを使った高温の炎で鉄骨を溶かし、梁や柱を切断します。

ただし火気を伴うため、以下のような対策が必須です。

  • 火花の飛散防止用シートの設置

  • 消火器や水バケツの常備

  • 火気監視員の配置

安全を守るために、一つひとつの工程を慎重に進めていきます。


🚧 重機による切断と撤去

 

厚みのある鉄骨や大断面の梁は、ガス切断だけでなく重機での切断が必要です。

鉄骨切断用の大きなカッターや、専用アタッチメントを装着した重機が使われます。

  • 大型カッター:柱や梁を効率的に切断

  • クレーン:吊り上げて安全に撤去

  • ショベル系重機:切断後の鉄骨を集積・搬出

現場全体で役割を分担しながら、計画的に作業を進めます。


👷 作業員とオペレーターのチームワーク

 

鉄骨造解体で特に重要なのが、玉掛け作業員とクレーンオペレーターの連携です。

  • 玉掛け作業員:鉄骨にワイヤーを掛け、安全に吊り上げる準備を行う

  • クレーンオペレーター:合図を確認しながら鉄骨を持ち上げ、指定の場所へ移動

 

一瞬の判断ミスが大きな事故につながるため、合図や無線でのやり取りを徹底します。

まさに「呼吸を合わせる仕事」と言えます。


✅ まとめ

 

鉄骨造建物の解体は、強靭な構造をいかに安全に分解するかという大きな挑戦です。


ガス切断・重機作業・玉掛けとクレーン操作、それぞれの技術が組み合わさり、初めて工事が成り立ちます。


**「重量物を安全に扱う」**という意識を全員が共有し、チーム全体で進めることが成功の鍵なのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

株式会社武では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

大阪府堺市を拠点に解体工事や産業廃棄物収集・運搬を行っております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

詳しくはこちら!

 

apple-touch-icon.png

第15回解体工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

大阪府堺市を拠点に解体工事や産業廃棄物収集・運搬を行っている

株式会社武、更新担当の富山です。

 

 

 

木造住宅の解体工事

 

 

 

解体工事の中でも最も身近で、依頼件数が多いのが木造住宅の解体工事です。

老朽化した住宅や建て替え予定の家を対象に行われ、地域住民にとっても日常に直結する工事といえるでしょう。

しかしその分、騒音・粉塵・近隣への配慮が特に求められる繊細な作業でもあります。


■ 木造住宅解体の特徴

 

木造住宅は鉄筋コンクリート造に比べると壊しやすい構造ですが、柱・梁・屋根などが複雑に組まれているため、計画的に崩していく必要があります。

解体作業は「上から下へ」が基本。屋根材や瓦から取り外し、壁材、柱と段階を追って進めます。


■ 工程の流れ

 

  1. 養生シート設置
    周囲への粉塵飛散を防ぐため、解体前に敷地全体を養生します。

  2. 内装材の撤去
    畳や建具、家具などを分別して搬出。リサイクルや再利用可能な資材はこの段階で仕分けされます。

  3. 屋根・外壁の解体
    瓦や屋根材、外壁材を慎重に撤去。飛散防止のために散水を行いながら作業します。

  4. 構造体の解体
    柱や梁を重機または手作業で崩し、建物全体を取り壊します。

  5. 基礎の撤去
    コンクリート基礎をブレーカーで破砕し、整地を行います。


■ 環境への配慮

 

木造住宅の解体で出る木材は、焼却処分されるだけではなく、チップ化されてバイオマス燃料や合板の原料として再利用されることが多くなっています。

また、金属部分はスクラップとしてリサイクル。廃材を「ゴミ」ではなく「資源」と捉える取り組みが進んでいます。


■ 近隣への配慮

 

住宅街での工事は「静かで安全に」が必須条件。

  • 作業時間を日中に限定する

  • 粉塵を抑えるために散水を徹底する

  • トラックの出入りを最小限にする
    など、住民への負担を軽減する工夫が行われています。近隣住民への事前挨拶や説明も、トラブル防止のために欠かせません。


■ 木造解体のこれから

 

今後は住宅の老朽化に伴い、木造解体工事の需要はさらに増加すると予想されています。

同時に、廃材のリサイクル率向上や環境負荷の低減が求められます。

解体工事は「新しい住まいづくりの第一歩」であり、地域社会にとって欠かせない大切な役割を担っているのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

株式会社武では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

大阪府堺市を拠点に解体工事や産業廃棄物収集・運搬を行っております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

詳しくはこちら!

 

apple-touch-icon.png